エアコン修理での労災体験

業務用エアコン修理での労災体験

自分の不注意で労災事故を起こしてしまい、1ヶ月もの長い間入院生活を送る結果になりました失敗談です。

ファックスにて某レストランより店舗のパッケージエアコンが作動せず、との修理依頼の連絡が入りまして、翌日に私が単独で修理に出向きました。
まず室内機の点検を行いましたが原因がほかに有ると判明し室外機の点検を行う事にしました。

下から見ると店舗の屋根の上に室外機が見えたのでそこへ行く為にまず脚立を使い屋根の上に登ってから室外機が設置してある場所まで屋根伝いに行く事にしました。後でよく考えてみればこれが悪夢の始まりでした。まず、一見して一番屋根が低かったプロパンボンベ庫の壁際に脚立を立てました。

そしてスレート屋根のはしまで登りきって、更に先へ向かおうとニ三歩、スレート上をゆっくり歩き始めたとたん、急に足の支えがなくなってふっと体が宙に浮いた様に感じました。そして気が付いた時にはコンクリート土間の真ん中へ転落していました。

落ちた瞬間は、ショックのあまりしばらく息が出来なかった様に覚えています。周りを見渡せば直ぐ横にプロパンボンベが立ててありましてもしその上に落ちていればボンベが転倒してその下敷きになっていたかもしくはボンベの上に足が引っ掛かりでもしていたら逆さまに頭から落ちていたかもわかりません。今思うと背筋がぞっとします、結果的に土間へは尻餅をつくような形で落ちてしまい、第四腰椎の圧迫骨折という重大事故になってしまいました。

落ちてからすぐに起き上がろうとしたのですが、立ち上がることが出来ませんでした。腰砕けと言う言葉がぴったりと当てはまりました。そのあと直ぐ店の人に119番してもらい地元の形成外科で有名な、K病院へ緊急入院しました。

検査の後直ぐに腰の周りをギブスで固定されました、自分独りでは食事もすることが出来ないあわれ寝たきり状態になってしまいました。もちろんトイレでは生まれてはじめてオマルとシビンを使いました。

落ちた原因ですが

直接の原因はスレート屋根に対する知識がうとく、骨組みの無い部分の上を歩いてしまったことです。スレートの屋根は材質的にもろくて元来、上に乗ってはいけなかったのです。もし乗る必要がある場合は歩み板を使用するべきでした。それともうひとつ、安易に室外機までの最短ルートを選んでしまった事です。これは後で解かったことですが、室外機へ行く階段が別に設置されていまして事前に店の人と作業の打ち合わせを行っていればそれが解かったはずでしたが先入観や思い込みで後先の事を考えずに行動して今回の様な事故になってしまいました。

事故よりの教訓ですが

まず始めにお客様との対話を充分に行わず、自分自身の思い込みで行動してしまい、それが原因で労災事故を発生させてしまいました。お客様と事前に、打ち合せをしておればこのような事故は発生しなかったと思われます。
それによって約3ヶ月に渡り、家族、会社に迷惑を掛け自分自身にも無駄な時間を課す事になってしまいました。今後もこれに似た作業環境で仕業をする場合が多々あると思います。
そのような時の為に建築構造物の知識を身に付けると共に、作業前に必ず、乗っても大丈夫か、つかまっても大丈夫か等事前に確認をする事が大切だと思います。又、今回の様に店舗屋上に室外機が設置されている場合は店の人と良く打ち合わせを行い、階段、通路の有無を必ず確認し、安全帯など保護具の着用なども常に心がけ、事故の再発を防ぐようにしたいと思います。
又、万が一労災事故が発生した場合でも最小限の被害で終わらせる様に保護具の着用なども心がけたいと思います。
たった数分の打ち合わせを怠った為、客先、会社、家族ほかに対して大変な迷惑をかけてしまいました。
今になって考えれば防げた事故である様に思います、その時は大丈夫だと思っていても実際事故を体験すると事の重大さが身にしみて解かってまいります。現場では決して安易に大丈夫だと思わず、これで間違いなく安全かと自分自身に問いかけながら作業を進めていきたいと思います。

 最後になりますが 諺(ことわざ)で「せいては事を仕損じると」いうのがあります。

あせりは、おうおうにして失敗を伴うものです

急いでいる時にこそ、むしろ慎重に事を運ばなければなりません

「急がば回れ」 「急ぐねずみは穴に迷う」 という別の格言も有ります

何事もあせりは禁物です

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