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第1種電気工事士試験 配線図問題 1

 

一般問題
配線図
問題
問1 問2 問3 問4 問5 問6 問8 問9 問1
問10 問11 問12 問 13  問14 問 15 問16 問17 -  問2

図は、三相誘導電動機( Y − Δ 始動 )の始動制御回路図である
[注] 図において、問いに直接関係のない部分等は、省略又は簡略化してある。

配線図問題 1-1

で示す部分の押しボタンスイッチの図記号の組合せで、正しいものは。
解答

は、問題では押しボタンスイッチです。「b」と「c」は、ひねり操作用のスイッチの記号なので誤り。

判断:Aがメーク接点かブレーク接点かで判断します。(または、Bがメーク接点かブレーク接点かで判断します。)

●Aは、サーマルリレー(THR)に直列につながっています。電源分岐の元なので、平常は閉で、操作またはコイルを励磁して開となるブレーク接点(b接点)となります。
●Bは、電磁開閉器(MC)のa接点が並列に接続しています。これは自己保持回路です。自己保持回路は、自分をONにするスイッチをメーク接点(a接点)で並列に接続しています。

よって、Aがブレーク接点、Bがメーク接点となりますから「a」が正しい。

配線図問題 1-2

で示すブレーク接点は次のうちどれか
手動操作残留機能付き接点
手動操作自動復帰接点
瞬時動作限時復帰接点
限時動作瞬時復帰接点
解答

は、タイマ(TLR)のタイムラグリレーの部分です。この記号は、限時動作瞬時復帰接点です。よって、「d」が正解。

配線図問題 1-3

の部分のインタロック回路の結線図はどれか

 解答

インターロック回路は、ブレーク接点となります。メーク接点が入っていたら誤り。よって、「C」と「D」の結線図は間違い。
MC-1, MC-2が左右どちらなのかということになりますが、下の部分を見てみると、MC-1が左、MC-2が右にあります。インターロック回路の結線は、その反対(たすきがけ)の位置となりますので、左側がMC-2、右側がMC-1となり、「B」が正解。

配線図問題 1-4

の部分の結線図で、正しいものはどれか

解答

この問題は、スターデルタ始動法の問題となります。始動時は、MC-1でスター結線し、一定時間が経つと自動でMC-2に切り替わりデルタになります。(デルタ結線で運転になります)

デルタ結線は、スター結線から一つずつずれるように結線します。
[X-U, Y-V, Z-W]から1つずつずれていなければなりません。

●「1」の結線は、[X-U, Y-V, Z-W]のままですから結線がずれておらず誤り。
●「2」の結線は、[X-U, Y-W. Z-V]で、[X-U]のままですから誤り。
●「3」の結線は、[X-W, Y-U, Z-V]で、ひとつずつずれていますので正しい。
●「4」の結線は、[X-W, Y-V, Z-U]で、[Y-V] のままですから誤り。

誘導電動機のスターデルタ(Y-Δ)始動法
三相誘導電動機の始動法の一つに、スターデルタ(Y-Δ)始動法があります。
このスターデルタ始動法は、誘導電動機の始動時(運転開始時)には誘導電動機の固定子巻線をスター結線(Y結線)にして、誘導電動機が回転して加速したら、スター結線をデルタ結線(Δ結線)に切り替えて運転する誘導電動機の始動法です。なぜ、このような始動法があるのか?
その理由は、誘導電動機の固定子巻線をスター結線にしたときとデルタ結線にしたときの各相に流れる電流の大きさの違いにあり、デルタ結線のときと比較してスター結線にしたときには、各相に流れる電流を1/3にすることができるためです。
つまり、誘導電動機の始動時は固定子巻線の結線をスター結線にして、通常運転時にはデルタ結線にすることで、始動電流を1/3に制限することができ、始動トルクも1/3になります。

配線図問題 1-5

⑤で示す図記号の機器はなにか

解答

は、THR(サーマルリレー)単体です。よって「c」が該当する機器です。
ちなみに
「a」:補助継電機器です。
「b」:電磁開閉器(電磁接触器(MC)+サーマルリレー(THR))です。
補足:もし問題の囲みがMCまで含んでいれば、この機器になります。
「d」:TLR(タイムラグリレー)です。