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銅管配管のブローと組付け

4.銅管配管のブロー

配管のブローとは配管内の異物等を窒素のガス圧により除去することである。

1.ろう付時の「窒素ガス、ブロー不足」により銅管内に出来た酸化皮膜の除去。
2.養生不足による配管内の異物・水分などの除去
3.室内-室外間の配管系統の接続確認。(液、ガス共) 

(手順例)右図の場合、Aユニットの液管から
開始。
①窒素ボンベに減圧弁をセットする。
*必ず窒素ガス使用のこと。(酸素ガスは厳禁)
②減圧弁からのチャージホースを室外ユニット液
管側サービスポートに接続する。
③室内ユニット(B)の液管に仕切りプラグを取
り付ける。
④窒素ボンベの元バルブを開け、減圧弁を
0.5MPaまで上げる。
⑤Aユニットの液管より、窒素ガスが出てくる
ことを確認する。
⑥ブロー
・配管を手のひらで押さえる。
  ↓
・圧力が高くなりおさえきれなくなれば、一気に
手を配管より離す。

(1回目ブロー)
  ↓
再度手のひらで押さえる。
  ↓
(2回目のブローを行う)
*ブロー時、配管の端にウエスを軽く当てておき、
異物の内容、量を確認する。
万一、水分が少量でも発見された時は、配管内の
水分を完全に抜き取る。
処置
(1)水分が出てこなくなるまで、窒素ガスで配
管内をブローする。
(2)真空乾燥を完全に行う。
⑦窒素ボンベの元バルブを閉める。
⑧Bユニット液管において、上記の作業を繰り
返す。
⑨液管終了後、次にガス管も実施する。

 

5.配管組付け

5.1 フレア接続

①締め付けは、必ずジョイント側をスパナ等で固定し、フレアナットとともに回らないように施工する。締付けの際にはトルクレンチを必ず使用し、表に示すトルクで締め付ける。
締め付けるときは次の順序で行う。

仮締め付け → 一旦緩める → 再度仮締め付け → トルクレンチで締め付け

ユニオンのネジ部に冷凍機油を塗布した場合は、同一の締付けトルクの値でも、ネジ部摺動摩擦力が下がることにより、軸方向分力が増加して締め過ぎの状態になり、フレアの応力腐食割れの原因となることがあるため、ユニオンネジ部、又はフレア外面への冷凍機油の塗布は推奨しない。
フレア内面への冷凍機油塗布の有無については、各メーカの据付説明書による。

単位:N-m

フレアナット 管の外径 標準締め付けトルク
6.35 16±2
9.52 38±4
12.70 55±6
15.88 75±7
19.05 110±10

5.2 フランジ接続

①フランジのシート面は、清潔で、キズ等のないこと。

(汚れなどがある場合は、ウエスで清掃の上、キズなどがないことを確認する。)
②片締めのないように、対角線方向のボルトを順番に締め付ける。(締付けトルクは各メーカの据付説明による)

フランジボルトの締付け手順

①手で軽く締め付ける
②対角線上に目標締付けトルクの20%~30%で締め付ける。
③対角線上に目標締付けトルクの50%~70%で締め付ける。
④対角線上に目標締付けトルクの100%で締め付ける。
⑤最後に時計回りにて、締め付けの確認をする。

銅管の場合
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