業務用エアコン熱交換器の洗浄方法と洗浄のメリット

洗浄方法その①・・・天井カセット型熱交換器

熱交換器フィンは熱交換器能力を少スペースで最大限発揮させる為アルミ板にスリット状の凹凸が設けられています。またそのフィン間隔は約1㎜強と従来品の1.5㎜~2.0㎜と比べ狭くなっている。さらにフィン表面は濡れており熱交換器自体がフィルター状態となっている。

天井カセット型熱交換器天井カセット型熱交換器

 熱交換器の汚れ堆積状況:

 熱交換器の汚れは空気流れに従い熱交換器奥側からフィン表面へと堆積する。

 

 

熱交換器正面から裏側への貫通させる能力の洗浄機が必要となり業務用エアコン(天カセ)等の場合3MPa 以上の水圧と、フィン内部の汚れを洗い流す為には約6ℓ/分程度の水量が必要になります。また、熱交換器銅配管は約45度で配列されているため上下に角度を持たせた洗浄が必要になります。

洗浄方法その②・・・水冷プレート式熱交換器

ステンレス又はチタン製の薄板を凹凸状にプレス加工した板を積層させ対接液面積を多くさせ熱交換させているため、異物等が混入した場合極端に能力が落ちる

熱交換器の汚れ堆積状況:

プレート熱交換器は内部を通過する冷却水流速が早くなるためスケール等の付着は低減できる構造になっています。しかし、冷却水入口部に異物などが付着した場合や冷却水循環水量が少なくなるような流速低下の状態では、逆にスケール析出が早くなります。

既設配管と出来るだけ同じ口径の洗浄口を取る必要があります。

小口径の洗浄口を使用した場合内部の異物が熱交換器外に排出されない場合や、熱交換器細部まで洗浄液が循環せず部分除去しか出来ない場合があり短期間で不具合が発生します。

構造上冷却水入口側に異物の堆積が良く見られるため、十分な逆洗での薬品洗浄や、洗浄時に脈動を与えるなどの物理的作用も効果的です。


洗浄時の事故その①

中性洗浄剤でクーリングタワーの薬品洗浄時、排水が観賞池に流れた為池の中の生物に被害を与えて
しまった。
原因排水管が雨水配管に繋がって鑑賞池に入っている事を確認せず洗浄廃液を流して
しまった為。
対処洗浄廃液は産業廃棄物となるため廃液の回収が必要です。又、オーバーフロー等
から洗浄液を流出させてしまう可能性もありますので、廃液の流出処置及び、
排水経路の確認して対策を講じて作業を行って下さい。

洗浄時の事故その②

洗浄薬品を投入する際、薬品が目に入ってしまった。
原因保護メガネを着用していたが隙間から薬品投入時の跳ね返りが目に入った。
対処洗浄薬品は強アルカリ・強酸性を示すものが殆どであり非常に人体に有害です。
投入時の跳ね返り、洗浄時の飛散などはゴーグルタイプのものでしか目は防ぎ
きれません。眼鏡タイプではなくゴーグルタイプの保護メガネを着用しての作業
が必要です。

洗浄Q&A

吸収式冷凍機、水熱交換器チューブを酸洗浄したところ、ガラス状の結晶化が発生した。
スケールのカルシウム成分だけが溶解されシリカ成分のみ残った為と思われます。

通常の洗浄剤(スケール洗浄剤)は主成分が塩酸系又は有機酸系であるため、鉄錆、カルシウムスケ
ールの溶解には適していますが、シリカ系スケールが付着している場合は、溶解が出来ない。シリカ系
スケールを 除去するにはフッ化物の入った洗浄剤を使用。 (シリカ=ガラスの成分)

 

空気側熱交換器の洗浄時汚れにより薬品濃度を変えますが、薬品濃度基準はありますか?
洗浄剤メーカー指定の濃度に て洗浄を実施してください。過度の投入は注意してください。

過度の薬品投入は機器を傷める原因にもなります。特にアルカリ洗浄剤の場合、フィン 材質のアルミ
に対しては腐食 性が高い為、機器の劣化を起させます。高濃度、短時間の洗浄より規定濃度の洗浄剤
で使用水の温度を上げる事や、一度散布して放置 する時間を持つなど洗浄方法の変更にて対処してくだ
さい              (
洗浄剤=熱交換器を劣化させる)

 

空気側熱交換器の洗浄薬品には腐食抑制剤が添加されていますか?
洗浄剤にもよりますが、基本的には腐食抑制剤は添加されていないものと考えてください。

市販されている空気熱交換器洗浄剤殆どがアルカリ性を示します。アルカリ成分の 残存はフィン材料で
あるアルミを腐食させるため、洗浄後の中和及び水洗いを十分に行ってください。(洗浄中液のPH確認)
(洗浄剤=熱交換器を劣化させ)

空調機を定期的に洗浄するメリット

エアコン内部の洗浄は高い専門知識が必要です。お客様自身で実施したり、正しい洗浄剤の選定と洗浄方法で行わないと、内部部品の破壊による水漏れや電気部品の故障を引き起こします。
エアコンの内部洗浄は、エアコンを数シーズン使用したあとでも電気をムダなく使っていただくため、必要になることがあります。エアコン内部の洗浄は熱交換器等の汚れを除去する方法が一般的ですが、その洗浄方法や使用する洗浄剤の選定・取り扱い・処理は高い専門知識が必要です。
もし、誤った洗浄剤の選定・使用方法で内部洗浄を行うと、エアコン内部に残った洗浄剤で樹脂部品の破損、電気部品の絶縁不良が発生し、エアコン自体が運転できない故障となったり、最悪の場合には、発煙・発火につながる恐れがあります。

能力の低下を防ぎます!

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