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1級管工事施工管理技士問題解説 6~10

   

問題 6

流体に関する用語の組合せのうち、関係のないものはどれか
レイノルズ数 ————————— 粘性力
ベルヌーイの定理 ———————– エネルギーの保存
ダルシー・ワイスバッハの式 ————- 圧力損失
トリチェリの定理 ———————– 毛管現象
解答 d

●a‥レイノルズ数
\(R_{e}=\frac{VL}{v}=\frac{ρVL}{μ}=\Large{\frac{\frac{運動量}{時間}}{粘性応力・面積}}=\frac{慣性力}{粘性力}\)

●b‥ベルヌーイの定理
エネルギーの総和(動圧プラス静圧)は一定
\(ρ×\frac{v^{2}}{2}+p=一定\)

●c‥ダルシー・ワイスバッハの式 –
管路に沿って取った2点の静圧を\(p_{1}\),\(p_{2}\)とすると、その差\(p_{1}-p_{2}=Δp\)が圧力損失となります。
また、管路の内径を\(d\)(m)、管軸に沿った2点間の長さを\(l\)(m)、平均流速を\(v\)(m/s)、流体の密度を\(ρ\)(kg/m3)とおくと、
管軸長さ\(l\)の区間における流体摩擦による圧力損失は\(Δp\)は、次式で表されます。
\(p_{1}-p_{2}=Δp=λ\frac{l}{d}\frac{ρv^{2}}{2}\)
\(λ\)は管摩擦係数

●d‥トリチェリの定理
液体を入れた容器の壁に、容器の水平横断面に比べて小さな穴をあけたとき、その穴から流出する液体の速度を支配する法則で毛管現象とは関係ない

問題 7

熱に関する用語の組合せのうち、関係のないものはどれか
気体の状態式 ———– ボイル・シャルルの法則
熱力学の第二法則 ——- エントロピー
熱伝導 —————– ステファン・ボルツマン定数
熱伝達 —————– ニュートンの冷却則
解答 c

●a‥ボイル・シャルルの法則
質量が一定のとき、気体の体積 V は、圧力 p に反比例し、絶対温度 T に比例する

●b‥熱力学の第二法則
熱力学の第二法則は 熱は低温物から高温の物には自然に移りません。 熱は他の力に変換できる。
エントロピーのように表すことが出来ます

●c‥ステファン・ボルツマン定数
ステファンボルツマンの定数は熱放射
熱伝導はフーリエの法則になります

●d‥ニュートンの冷却則
ニュートンの冷却の法則は、時間の経過に伴って、物体のもつ熱量がどのように変化するかを表す

問題 8

伝熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか
熱放射は、物体が電磁波の形で熱エネルギーを放出・吸収する現象であり、その伝達には媒体の存在を
必要とするため真空中では生じない
自然対流は、流体温度の異なる部分の密度差により浮力を生じ、上昇流と下降流が起こることで生じる
熱伝導は、異なる温度の物質が隣接する場合に、高温の物質から低温の物質に、物質の移動なく熱エネル
ギーが伝わる現象である
等質な固体内部における熱伝導による熱移動量は、その固体内の温度勾配に比例する
解答 a

●a‥熱放射は、物体が電磁波の形で熱エネルギーを放出・吸収する現象であり、その伝達には媒体の存在を必要としないため真空中でも生じます

●b‥温度が高いところでは、上昇流。温度が低いところでは、下降流が生じます

●c‥高温部から低音部に温度領域が変化することをフーリエの法則といいます

●d‥上記の通り

問題 9

冷凍に関する記述のうち、適当でないものはどれか
冷凍とは、物質あるいは空間を周囲の大気温度以下の所定温度に冷却する操作をいう
冷媒による冷凍とは、冷凍すべき物体から冷媒が蒸発する際に必要とする顕熱を奪うことである
現在、冷凍に広く使用されている冷媒には、アンモニア、フロン、ハイドロカーボン、水などがある
冷媒の状態変化を表したモリエ線図は、縦軸に絶対圧力、横軸に比エンタルピーをとったもので、
冷媒の特性を分析する場合などに用いられる
解答 b

●a‥冷凍とは、物質あるいは空間を周囲の大気温度以下の所定温度に継続的に下げ保持することを言います

●b‥潜熱を物体より奪うことを言います

●c‥上記の通り

●d‥上記の通り。

問題 10

音に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

ロックウールやグラスウールは、一般的に、中・高周波数域よりも低周波数域の音をよく吸収する
音速は、一定の圧力のもとでは、空気の温度が高いほど速くなる
音の強さとは、音の進行方向に垂直な平面内の単位面積を単位時間に通過する音のエネルギー量をいう
NC曲線で示される音圧レベルの許容値は、周波数が低いほど大きい
解答 a

●a‥ロックウールやグラスウールは、一般的に高周波数域の音をよく吸収する

●b‥音速は、一定の圧力のもとでは、空気の温度が高いほど速くなります

●c‥上記の通り

●d‥NC曲線で示される音圧レベルの許容値は、周波数が低いほど大きく、周波数が高いほど低くなります