問題 16
a |
床吹出し方式では、冷房時には効率的な居住域空調が行えるが、居住域の垂直温度差が避けられない
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b |
ダクト併用ファンコイルユニット方式は、全空気方式に比べ、外気冷房の効果を得にくい
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c |
定風量単一ダクト方式は、変風量単一ダクト方式に比べ、負荷特性の異なる複数のゾーンに対しての
負荷変動対応が容易である |
d |
変風量単一ダクト方式に用いる変風量(VAV)ユニットは、試運転時の風量調整に利用できる
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解答 c
●a‥床吹き出し方式の冷房時には効率的な居住域空調が行えますが、居住域の垂直温度差が避けられないため、暖房時は上昇気流により温度差は低くなります
●b‥ダクト併用ファンコイルユニット方式は、全空気方式に比べ、外気冷房の効果を得にくくなります
●c‥定風量単一ダクト方式は、変風量単一ダクト方式に比べ、負荷特性の異なる複数のゾーンに対しての負荷変動対応ができません
●d‥上記の通り
問題 17
a |
蒸気方式には、電力を利用し装置内で加湿蒸気を発生させるパン型加湿器がある
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b | 気化方式では、加湿後の空気の温度降下は生じない |
c |
気化方式では、加湿前の空気が低温・高湿であるほど加湿量が少なくなる
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d |
水噴霧方式では、加湿水の中に含まれる硬度成分などが機内に放出される
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解答 b
参考:加湿器の種類と特徴
用途別分類 | 加湿器の種類 | 機種と特徴 |
業務用加湿器 産業用加湿器 |
気化式加湿器 |
【滴下浸透気化式】 加湿材へ水分を浸透させ、気流を通過させることにより気化蒸発する仕組み。 【透湿膜式】 水を含ませたチューブ状の膜の外周へ空気を通し、水蒸気のみを通す膜から 加湿を行う仕組み。 |
蒸気式加湿器 |
・電力利用型蒸気発生器 【電極式】 水に交流電力を通すことで水中の不純物が運動を行う。この運動エネルギー を利用して水を加熱し、蒸気を発生させる仕組み。 【電熱式】 電熱ヒータへ電気を通してタンク内の水を直接加熱し、蒸気を発生させる 仕組み。 【PTCヒータ式】 PTCヒータを利用して水を加熱し、蒸気を発生させる仕組み。 【赤外線式】 赤外線ランプを利用して水を加熱し、蒸気を発生させる仕組み。 【パン型】 蒸発皿内の水を電熱により直接加熱し、蒸気を発生させる仕組み。 ・一次蒸気スプレー式 【単管式】 ボイラより熱源として供給される高圧蒸気を単管のノズルから拡散し、 加湿する仕組み。 【二重管式】 ボイラより熱源として供給される高圧蒸気を二重管内へ吹き込み、水分 だけを機器内に拡散し、加湿する仕組み ・二次蒸気スプレー式 【間接蒸気式】 ボイラや地域冷暖房施設より熱源として供給される高圧蒸気を用いて水を 加熱し、間接的に蒸気を発生させる仕組み。 |
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水噴霧方式 |
【超音波式】 超音波振動子が超音波を発生させることにより水が振動し、極めて小さい 水滴となって噴霧する仕組み。 【高圧スプレー式】 ポンプで加圧した水を小孔から散布することで、微小の粒子を噴霧する 仕組み。 【二流体式】 圧縮した水へ圧縮した空気を送り込み、より細かい水滴を噴霧する仕組み。 【遠心式】 モーターの回転による遠心力を利用し、微細化した水滴を噴霧する仕組み |
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家庭用加湿器 | 蒸気方式 | 【スチームファンタイプ】 電熱により水を沸騰させ、この蒸気を送風機で送り出す仕組み。 |
気化方式+ 蒸気方式 |
【ハイブリッドタイプ】 加湿材へ水分を浸透させ、ヒータで温めた温風を通過させることにより 気化蒸発させる仕組み。 |
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水噴霧方式 | 【超音波式】 超音波振動子が超音波を発生させることにより水が振動し、極めて小さい 水滴となって噴霧する仕組み。 |
●a‥上記参考:加湿器の種類と特徴の通り蒸気方式には、電力を利用し装置内で加湿蒸気を発生させるパン型加湿器がある
●b‥加湿後の空気は温度降下する
●c‥気化方式では、加湿前の空気が低温・高湿であるほど加湿量が少なくなる
●d‥水分中のカルシウム、シリカなどが蒸気になり機器類に付着することがある
問題 18
a |
人体からの全発熱量は、室内温度が変わっても、ほぼ一定である
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b |
北側のガラス窓からの熱負荷には、日射の影響も考慮する
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c |
北側の外壁の冷房負荷計算には、一般的に、実効温度差は用いない
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d |
ガラス面積の大きいアトリウムの熱負荷の特徴は、日射熱負荷が大きいことである
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解答 c
●a‥温度が変化しても人体からの発熱量は変化しませんが、顕熱と潜熱の割合が変化する
●b‥北側のガラス窓も大気の散乱による天空日射を受けるため、熱負荷には、日射の影響を考慮する必要がある
●c‥実効温度差を用いる
●d‥上記の通り
問題 19
a |
制御する機器:冷温水の制御弁 検出要素:空気調和機出口空気の温度
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b |
制御する機器:外気用電動ダンパー 検出要素:還気ダクト内の二酸化炭素濃度
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c |
制御する機器:変風量(VAV)ユニット 検出要素:室内の温度
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d |
制御する機器:空気調和機のファン 検出要素:還気ダクト内の静圧
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解答 d
変風量(VAV)単一ダクト方式
事務所ビルなどで使われる方式で、最大の特徴は、末端に変風量ユニット(ダンパー等)を設けて、部屋ごとに風量を変化させるということだ。室温をどのように変えていくかというと、冷暖房負荷に合わせて送風温度を一定とし、風量を変化させて対応。
- ・メリット
⇒部屋ごとの個別制御ができる。
⇒搬送エネルギー消費量を低減できる
⇒空調機やダクトサイズを小さくできる。 - ・デメリット
⇒快適な温度(室温が設定温度に近い場合)となった場合、吹き出し風量がいらなくなり、換気ができなくなってしまう。
●a‥空気調和機出口空気の温度を検出し冷温水コイルの制御を行い、空調機の温度を調整する
●b‥還気ダクト内の二酸化炭素濃度を検知して、外気用のダクトを開く
●c‥VAVユニットは室内の温度を検知して風量を各部屋ごとに調節する
●d‥空調機のファンは還気ダクトと接続されていない
問題 20
a |
発電電力と商用電力の系統連系により、電力供給の信頼性が上がる
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b |
システムの経済性は、イニシャルコスト及びランニングコストの試算結果により評価される
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c | ガスタービンを用いるシステムの発電効率は、ディーゼルエンジン、ガスエンジンを用いるシステムに 比べて高い |
d | 燃料電池を用いるシステムは、発電効率が高く、騒音や振動の発生が少ない |
解答 c
●a‥発電電力と商用電力の系統連系により、電力供給の信頼性が上がる
●b‥上記の通り
●c‥ガスタービンが最も発電効率が低い
●d‥燃料電池は、発電効率が高く、騒音や振動も少ない