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2018-02

冷媒配管施工の基本

冷媒配管施工の基本

業務用エアコンの冷媒配管施工を行う際の基本的な考え方と要求事項 1.冷媒配管を施工するときの注意は三つ 冷媒配管は、他の建築設備配管とは異なる特別な注意が必要である。この注意を怠るとトラブルの原因になる。 冷媒配管の施工に当たって、管内が「乾燥」・「清浄」・「気密」であることの3点に細心の注意を払う必要がある。これを冷媒配管施工3原則という。 1.1 乾燥 冷媒配管内に水分が入ると、冷媒液中で遊離した水分がろう付の隙間部分で低温時繰り返し氷結し、接合箇所が剥がれ漏れが生じる。また、冷媒の循環を妨げ冷凍装置の能力を低下させたり、冷凍機油の加水分解や劣化が促進され、圧縮機の絶縁不良の原因になったりする。
環境問題基礎知識

日本の温暖化防止・オゾン層保護対策

地球温暖化防止とオゾン層保護に関する日本の法規制による施策の経緯と現行の対策
環境問題基礎知識

オゾン層破壊問題の推移

オゾン層破壊の発見によりオゾン層保護のためのウィーン条約の取り決め、モントリオール議定書の発行等世界的な大問題に発展しました。このような流れとオゾン層の今後の予測はどうなっているでしょうか
環境問題基礎知識

地球温暖化問題の推移

地球温暖化問題の発見による世界的な取り組みの一環として気候変動枠組条約、京都議定書、ポスト京都議定書としてのパリ協定等世界的な温暖化防止の枠組み作りが行われている。最も温暖化係数の高いエアコンに使用されている冷媒フロンとの関係とその削減目標並びに代替冷媒についての動き。
銅管の場合

銅管配管系統の設計

銅の冷媒配管を設計するときの材料制限、及び仕様と必要な部品の種類・規格
銅管の場合

銅管配管の加工

銅の冷媒配管を加工するときの方法と冷媒種別に使用する工具類の使い方
銅管の場合

銅管配管のろう付

銅の冷媒配管をロー付けするときに使用する機材及び材料の種類とロー付け方法
銅管の場合

銅管配管のブローと組付け

銅の冷媒配管を組み付けするときの工具と方法及びブローを行う際の方法と順序
鋼管の場合

鋼管配管の設計

鋼製の冷媒配管を設計するときの材料制限、及び仕様と必要な部品の種類・規格
鋼管の場合

鋼管配管の加工

鋼製の冷媒配管を加工するときの方法と使用する工具類の使い方
鋼管の場合

鋼管配管の溶接

鋼製の冷媒配管を溶接するときに使用する機材及び材料の種類と溶接方法
鋼管の場合

鋼管配管のブローと組付け

鋼製の冷媒配管を組み付けするときの工具と方法及びブローを行う際の方法と順序
配管組み付け後の作業

気密試験 & 防熱防露

冷媒配管の施工を完了し、組み付けた後に行う気密試験の方法と防熱防露施工の方法 1.気密試験(加圧漏えい試験) 冷凍保安規則では、製造設備の設置または変更の工事を完成したときは、気密試験(5以上20トン未満は試運転でも良い)を実施後でなければ高圧ガスを製造してはならないと定めており、これが漏えい検査を兼ねているが、冷媒漏えい防止の観点から、冷凍空調機器では法定冷凍トン20トン未満では加圧漏えい試験及び試運転を実施することを推奨します。 以下は気密試験及び加圧漏えい試験の手順です。気密試験は設計圧力または許容圧力のいずれか低い方の圧力の1.0倍以上に加圧して漏えいがないことを確認するのに対して、加圧試験は気密試験圧力以下で行う。気密試験は高圧ガス保安法で試験方法等が確立されているので、加圧試験は気密試験に準じて行う。
配管組み付け後の作業

真空引き&冷凍機油充てん

3.真空乾燥(真空引き) 気密試験(または加圧漏えい試験)後に、冷媒配管内部の空気(空気中の水分を含む)又は窒素ガスを排除するため、真空ポンプで真空引きを行う。冷媒によるエアパージは冷媒の放出を伴うため、実施してはならない。 3.1 真空ポンプの選定 真空ポンプは、対象とする機器を構成する冷凍サイクルの容積を目安として、作業性、使い勝手等も考慮し、適切なものを選定する。通常の電動のものに加え、小型の家庭用ルームエアコンの配管接続時の真空引き用として二酸化炭素で置換後、これを吸着させることで真空引きをするものや、手動で真空引きをするものもあるが、到達真空度などの問題があるので使用に際してはエアコンメーカに問い合わせること。
配管組み付け後の作業

冷媒充てん

冷媒配管の施工を完了し、組み付けた後冷媒充てんを行う時の確認事項と充てん方法 5.冷媒充てん 5.1 作業前の確認事項 1) 冷媒の種類 新規設置、移設、整備いずれの場合にも、対象機器で使用する冷媒の種類を確認する。 2) 冷媒充てんツール チャージングシリンダ、ゲージマニホールド等の充てんツールが、使用する冷媒用のものか確認する。 3) 作業環境 ①屋内で充てん作業を行う場合は、冷媒ガスが漏れた場合に酸欠事故につながる恐れがあるので、換気扇を回す、扉を開放するなど換気ができる環境であることを確認する。 ②冷媒ガスが火気に触れると有毒ガスが発生するので作業場周辺には火気のないことを確認する。 ③安全メガネ、手袋など、保護具を着用する