4.銅管配管のブロー
配管のブローとは配管内の異物等を窒素のガス圧により除去することである。
1.ろう付時の「窒素ガス、ブロー不足」により銅管内に出来た酸化皮膜の除去。
2.養生不足による配管内の異物・水分などの除去
3.室内-室外間の配管系統の接続確認。(液、ガス共)
(手順例)右図の場合、Aユニットの液管から (1回目ブロー) |
5.配管組付け
5.1 フレア接続
①締め付けは、必ずジョイント側をスパナ等で固定し、フレアナットとともに回らないように施工する。締付けの際にはトルクレンチを必ず使用し、表に示すトルクで締め付ける。
締め付けるときは次の順序で行う。
仮締め付け → 一旦緩める → 再度仮締め付け → トルクレンチで締め付け
ユニオンのネジ部に冷凍機油を塗布した場合は、同一の締付けトルクの値でも、ネジ部摺動摩擦力が下がることにより、軸方向分力が増加して締め過ぎの状態になり、フレアの応力腐食割れの原因となることがあるため、ユニオンネジ部、又はフレア外面への冷凍機油の塗布は推奨しない。
フレア内面への冷凍機油塗布の有無については、各メーカの据付説明書による。
単位:N-m
フレアナット | 管の外径 | 標準締め付けトルク |
6.35 | 16±2 | |
9.52 | 38±4 | |
12.70 | 55±6 | |
15.88 | 75±7 | |
19.05 | 110±10 |
5.2 フランジ接続
①フランジのシート面は、清潔で、キズ等のないこと。
(汚れなどがある場合は、ウエスで清掃の上、キズなどがないことを確認する。)
②片締めのないように、対角線方向のボルトを順番に締め付ける。(締付けトルクは各メーカの据付説明による)
フランジボルトの締付け手順
①手で軽く締め付ける
②対角線上に目標締付けトルクの20%~30%で締め付ける。
③対角線上に目標締付けトルクの50%~70%で締め付ける。
④対角線上に目標締付けトルクの100%で締め付ける。
⑤最後に時計回りにて、締め付けの確認をする。