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1級電気工事施工管理技士 問15,16

   

問題 15

電力系統の保護リレーシステムに関する記述として、最も不適当なものはどれか

常時監視機能は、設備を運転した状態で保護リレーを構成するハードウェアを常時監視するものである。
自動点検機能は、装置の点検を自動で行うもので、設備の停止が必要である
誤動作防止のため、主検出要素と事故検出要素を組み合わせている。
装置の並列二重化は、不動作故障に対する対策として有効である。
解答 b

保護リレーシステムは、事故の検出のために用意されているため、事故が生じるまで動作しません。

そのため、保護リレー自体に故障が生じていても、事故発生まで発見できないままになる可能性があります。

そこで、常時監視機能により保護リレー構成するハードウェアを常時監視すると共に、自動点検機能により保護リレーの作動能力の試験を運転動作中に行えるようにしています。

したがって「設備の停止が必要」と述べている、bが不適切です。

問題 16

電力系統の安定度を向上させるための対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
高速度遮断、高速度再閉路方式を採用する。
長距離送電線に中間開閉所を設置する。
送電線の並列回線数を増やす。
高リアクタンスの変圧器を採用する。

解答 d

電力系統を安定させるためには、できる限り速やかに、事故回路の切り離しをする・事故回路を迂回した送電をする・早期の回路復旧 が求められます。

1・2・3 で述べている方法は、安定度向上に役立ちます。
・「高速度遮断、高速度再閉路方式の採用する」=早期の復旧
・「長距離送電線の中間開閉所の設置」=事故回路の切り離し
・「送電線の並列回線数を増やす」=迂回送電

一方、変圧器のリアクタンスが大きくなると、無効電流が多くなり、送電ロスなどの要因となります。
そのため、変圧器はできるだけ低リアクタンスのものを使用するほうが、安定度が向上します。

「d」が不適当